Prusa CORE One L Critical Infrastructure Edition
先進的な製造業、航空宇宙、防衛、重要インフラの分野では、3Dプリンティングはカスタムツーリング、緊急対応用スペアパーツ、エンドユース部品の生産に欠かせない存在となっています。しかし、ネットワーク依存型プリンターの導入により、専有データや機密CADファイルに対する重大なセキュリティリスクが生じ、新たな攻撃経路を作り出してしまう可能性があります。
Prusa CORE One L Critical Infrastructure Editionは、高度なセキュリティ環境に最適な決定版ソリューションです。標準モデルのCORE One Lと同等の卓越した性能を備えており、300×300×330 mmの大容量ビルドボリュームに加え、最先端のAC対流ヒートベッドによって、高性能素材を反りなく美しくプリントできます。


セキュリティはハードウェアレベルで強化されています。このエディションは専用設計のカスタムメインボードを採用し、すべてのWi-Fiコネクタおよび関連回路を物理的に取り外しています。カメラは搭載されておらず、セットには認証済みの暗号化USBドライブが含まれています。さらに、最も厳格なセキュリティプロトコルに対応するため、「ボラティリティレター(データ揮発証明書)」も提供しています。このマシンはCORE One Lの最高クラスの性能をそのままに、データを100%オフラインかつ安全に保護する物理的な安心を提供します。
真のエアギャップ構造メインボード
ハードウェアレベルのセキュリティ強化
このエディションは専用に製造されたカスタムメインボードを搭載しています。Wi-Fiコネクタおよび関連する無線回路はソフト的に無効化しただけではなく、物理的に取り外されています。これにより、ネットワーク接続機器が抱える攻撃経路を完全に排除する真のエアギャップ(物理的隔離)ソリューションを実現し、100%オフライン環境でもフル機能を発揮します。
安全なオフラインワークフロー
機密データの取り扱いに対応した設計
このバンドルは、完全なオフライン環境でのワークフローに対応するよう設計されています。プラットフォーム互換の認証済み暗号化USBドライブが付属し、安全なデータ転送を実現します。カメラは搭載されていないため、光学的なデータ取得の心配もありません。また、厳格なセキュリティ要件に対応するための「ボラティリティレター(データ揮発証明書)」も提供しています。ファームウェアの更新はUSBドライブ経由で行うことができ、PrusaSlicer用のプリントプロファイルもGitHubからダウンロードしてUSB経由でオフライン環境にインポート可能です。


大型フォーマットでの高性能プリント
要求の高いプロジェクトに応える2倍のビルドボリューム
このマシンは、CORE One Lの性能をそのまま備えています。300×300×330 mmの大容量ビルドボリュームにより、大型の機能パーツや生産用治具、実物大の試作モデルを一体成形でプリント可能です。これにより、安全性を損なうことなく、エンドユース部品の迅速な試作と反復生産を実現します。


完璧な精度
設計どおりの結果を実現
このプリンターは「設計どおりの結果を得る」という約束を実現します。極めて堅牢なエクソスケルトンフレームと高精度なキネマティクス構造により、CTスキャンでも実証された卓越した寸法精度を保証します。この精度は産業用途において極めて重要であり、プリントした治具、固定具、最終製品部品が設計どおりにぴたりと組み合わさることを可能にします。


最適化された高速パフォーマンス
構造強度を損なわないスピード
堅牢なCoreXY機構、工場出荷時に最適化されたInput Shaper、そして高流量ノズルにより、卓越したプリントスピードを実現します。しかし、私たちはスピードのために性能を犠牲にすることはありません。Prusa独自にチューニングされたプリントプロファイルは構造強度を最優先に最適化されており、高速プリント時でも造形物はしっかりと密着し、優れた耐久性を発揮します。もろく崩れるような仕上がりにはなりません。
ローディング
柔軟素材プリントをよりシンプルに
エンジニアリンググレードの柔軟素材専用経路
柔軟素材でのプリントは、専用の物理スイッチにより簡単に切り替えられます。このスイッチを操作すると、メインのフィラメントセンサーをバイパスし、柔軟素材に適した広く抵抗の少ない経路が開きます。これにより、柔軟性の高い素材の装填がスムーズになり、プリントヘッド内の第2センサーが引き続きフィラメント切れ検知を行います。


AC対流式ヒートベッド
高機能素材を手軽にプリント
新しいACヒートベッドは、厚みのあるアルミブロックから高精度に削り出されており、端から端まで均一な熱分布を実現します。これにより、反りや冷えたコーナーといった問題を解消します。ベッド下部に配置された2基のファンが対流効果を生み出し、チャンバー内を素早く加熱して安定した60°Cに保ちます。これが、PC、ASA、PA(ナイロン)といった高性能素材を反りや割れなく確実にプリントするための重要な要素です。


多層構造のAC電気安全設計
ハードウェアレベルの冗長保護
高性能なACヒートベッドは、多層構造の安全アーキテクチャで保護されています。このシステムは、家庭用漏電遮断器(RCD)と同様に漏電を常時監視しており、異常を検知すると即座に電源を遮断します。さらに、リレーとTRIACの両方を使用した冗長スイッチ設計を採用し、いずれかの部品に故障が発生してもハードウェアレベルで安全を確保します。また、ACヒートベッドには堅牢でシールドされたケーブルを採用し、安全性をさらに高めています。


セットアップ不要の導入
開梱して、接続して、すぐプリント
CORE One Lは、まさに「開梱してすぐにプリントできる」マシンです。工場で完全に組み立てとキャリブレーションが行われた状態で出荷されるため、複雑なセルフテストや再調整は不要です。設置から稼働開始までわずか数分で完了し、新しいオペレーターの導入や既存の生産ラインへの組み込みも効率的に行えます。


自動化された信頼性の高いオペレーション
本当の意味での「スタート&フォーゲット」マシン
このマシンは最大限の自律稼働を実現するよう設計されています。チャンバー内の最適なプリント環境の構築をはじめ、重要なシステムをすべて自動で管理します。堅牢なCoreXY機構と実証済みの信頼性により、大型で長時間のプリントジョブも夜間の無人運転が可能。ダウンタイムを最小限に抑えながら、常に安定した結果を提供します。
24時間稼働の産業利用に最適化
連続生産を支える最大稼働率
このマシンは24時間稼働を前提に設計されています。600台規模のプリントファームを運用してきた経験を活かし、ダウンタイムを最小限に抑える構造を実現しました。堅牢なエクソスケルトン構造、シンプルなメンテナンス手順、そして交換部品の供給保証により、CORE One Lは大規模生産や産業用途における信頼性の高いワークホースとして活躍します。


高スループット生産
より多くプリントし、ダウンタイムを最小限に
大型ビルドボリュームは、大きなパーツをプリントするためだけのものではありません。より多くのパーツを一度にプリントするためのものでもあります。プリントプレートはCORE One比で63%大きく、1回のジョブでより多くのオブジェクトを配置できます。これにより、パーツ取り外しなどのオペレーター介入の頻度を大幅に減らし、ダウンタイムを最小化。生産ラインの自律的な稼働効率を最大限に高めます。


安全で透明性の高いサプライチェーン
EUおよび米国で製造
私たちは製造とサプライチェーンのすべてを自社で完全に管理しています。このモデル専用のカスタムメインボードをはじめとする主要電子部品は、EU・チェコ共和国プラハの自社PCB生産ラインで製造されています。CORE One Lの最終組立は、EU・プラハおよび米国・デラウェアの自社施設で行われ、透明性と安全性の高い生産体制を実現しています。


監査・認証済みの製造体制
ISO 9001:2015, 14001:2015, and 45001:2018 認証取得済み
私たちの品質管理、環境マネジメント、労働安全衛生への取り組みは、国際的に認められた基準によって認証されています。このプリンターは、当社がISO認証を取得してから初めてリリースされる製品であり、品質管理、環境への責任、そしてチームの安全に対する取り組みが第三者監査によって正式に証明されています。






完全な所有権とコントロール
囲い込みも、ベンダーロックもない自由な環境
あなたが所有するのは「使う権利」ではなく、本物の3Dプリンターです。このマシンは特定ベンダーの制限(ロックイン)から完全に自由であり、どのメーカーの素材でも使用でき、好みのスライサーソフトも選択できます。このオープンソースの理念により、専用エコシステムに縛られることなく、常に自分のツールとプロセスを自由にコントロールできます。
効率的なオペレーター教育
充実のPrusa Academyコース付き
社内でのトレーニング負担を軽減するため、CORE One LにはPrusa Academyの包括的なオンラインコースが無料で付属しています。この詳細なガイドでは、マシンの操作、プリント、メンテナンスのすべてを網羅しており、新しい従業員やオペレーターのスムーズな導入をサポートする理想的な教材です。


堅牢でメンテナンスしやすい設計
24時間稼働と長寿命を実現する設計
このプリンターは、優れた安定性と剛性を実現する堅牢なオールスチール製エクソスケルトン構造を採用しており、その剛性がプリント品質に直結します。長期使用と容易なメンテナンスを念頭に設計されており、接着部品は一切なく、一般的な工具で完全に分解可能です。交換部品の供給も保証しており、重要な運用環境でも長期間にわたって信頼性の高い稼働を維持します。
ローディング
確かな基盤の上に築かれた性能
受賞歴を誇る3Dプリンターの大型モデル
CORE One Lは、実績と受賞歴を誇るPrusa CORE Oneプラットフォームを基盤に開発されています。オリジナルモデルはAll3DPにより「2025年のベスト密閉型3Dプリンター」に選ばれ、TechRadarからも「このタイプの中で最も高度で機能的なプリンター」と高く評価されました。CORE One Lは、この堅牢な設計、高精度、信頼性を受け継ぎながら、大型造形に対応するスケールへと進化しています。
拡張可能なハードウェアエコシステム
特殊用途向けのオプションアップグレード
このプリンターは標準構成のままでも十分な性能を発揮しますが、さまざまなオプションアクセサリーによってさらに機能を拡張できます。粒子を発生する素材に対応した高度なHEPAフィルターシステム(Advanced Filtration System)をはじめ、用途に応じた各種専用ノズルや複数タイプの着脱式PEIスプリングスチール製プリントシートをラインナップしています。
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