プリントパーツ 私たちの3Dプリンターは、自社の3Dプリンター用パーツをプリントしています――まさに自社製品に自社製品が不可欠というわけです。耐久性の向上、組立やメンテナンスの容易化、そしてコミュニティからのフィードバックに基づき、パーツを継続的に改善しています。
MK4のLCDカバー(プリントパーツ) すべてのプリントパーツは、編集しやすいSTEP形式とSTLメッシュの両方で公開しています。開発者は無償/商用のさまざまな3D CADを使って設計しており、普遍的なSTEPで提供することで、誰でも自由に改変できるようにしています。
また、製造では射出成形も併用しています(例:スプールホルダー、MINIのフロントパネルなど、滅多に更新の必要がない大型パーツ)。それらについても、改造性と修理性を最大限に保つため、3Dプリント代替品を公開しています。
ファームウェア 私たちのプリンター用ファームウェアは完全オープンソースです。誰でも挙動を閲覧・変更できます。コミュニティが作成した改良は公式ファームに取り込まれ、すべてのOriginal Prusaユーザーに利益をもたらします。研究者や企業はニーズに合わせて機能を追加でき、企業のセキュリティ担当者は、承認なく機密情報が送信されていないか検証できます。
Original Prusa MK4/XL/MINI+のファームは、Richard Barry 氏により開発され、その後AWSにより拡張されたFreeRTOSをベースにしています。32ビットプラットフォームでは、Scott Lahteine 氏によるMarlinの一部コンポーネント(モーションプランニング)も活用しています。
Original Prusa i3 MK2SおよびMK3S+のファームウェアは、Scott Lahteine 氏のMarlinをベースにしています。
GitHubのリポジトリ でソースコード全体をご覧いただけます。
エレクトロニクス 改造やサードパーティ製アドオンの開発を容易にするため、エレクトロニクスの回路図を公開しています。コンポーネントの接続、各ピンの電圧、基板全体のアーキテクチャを確認できます。
MK4 Nextruderの回路図 一部製品では、テストされていないクローン基板の製造を助長しないよう、PCBの製造レイアウトは公開していません。私たちの基板には冗長なハードウェア安全機構があり、ファーム側の安全機構が作動しなかった場合やファームがハングした場合でも、ヒーターの電源を遮断します。万が一の不良基板については(保証期間内であれば)サポートから無償交換を手配し、スペアPCBもEショップで購入可能です。
ハードウェア/交換パーツ 長期にわたり、販売終了から年数が経過したプリンターもサポートします。スペアパーツはEショップ で購入できます。すべてのプリンターにBOM(部品表)を用意しているわけではありませんが、ネジの長さ、スムーズロッド寸法、その他ハードウェアは組立マニュアルで簡単に確認できます。
ユーザーがプリンターを改造・修理しやすいことは、私たちにとって非常に重要です。同時に、オープンソースコミュニティに新しい価値をもたらさず、私たちの製品の廉価なクローンを製造する企業に対して、積極的に製造情報を提供することはしていません。