Original Prusa MMU3 Enclosed (for CORE One) - Assembled unit

重要なノズル情報

MK4/SおよびCORE OneプリンターでMMU3ユニットの性能（スピード、効率、廃棄物の少なさ）を最大限に引き出すには、ハイフローノズルではなく標準ノズルの使用を推奨します。MK4SまたはCORE One用にMMU3単体をご注文の場合はご安心ください。標準のクイックスワップノズルが付属しています。さらに、MK4S/CORE One本体とMMU3のバンドルをご購入の場合は、標準ノズルとハイフローノズルの両方が同梱されています。また、MMU3バンドル内の組立済みMK4Sを選択された場合は、標準ノズルがあらかじめ取り付けられた状態でお届けします。

シングルノズルによる最速のマルチマテリアルプリンティング

最適化されたファームウェアと巧みな設計により、MMU3は高速なフィラメント切り替えを実現しており、1回あたりの切り替え時間は通常35〜45秒ほどです。マルチマテリアルプリントでは何千回もの切り替えが行われるため、この差が積み重なることで、他社製システムと比べてプリント全体の所要時間を何時間も短縮できます。

効率的なオペレーション

MMU3は、インテリジェントなノズルクリーニング方式により、フィラメント切り替え時の色移りを最小限に抑えます。切り替えの際には、ノズル内の材料と付着物を柔らかくして排出する手順を実行するため、クリーンなカラー遷移が可能になります。パージには「ワイプタワー」と呼ばれるコンパクトで中空構造の塔が使われ、少量のフィラメントのみを使用して、ノズル内圧を安定させながら切り替えます。すべてのパージ材はワイプタワーにまとめて排出されるので、プリンター周辺がプラスチックくずで散らかる心配もありません。

プラスチック廃棄物の削減

フィラメントを節約し、プラスチック廃棄物をさらに削減するための方法をいくつかご用意しています。PrusaSlicer では、「インフィルへのワイプ」などのオプションがあり、ワイプタワーの代わりに造形物のインフィル部分を使用することができます。また「オブジェクトへのワイプ」では、別の造形物をワイプタワーの代わりに使うことも可能です。後者は非常にカラフルなプリントになりますので、機能部品として使う場合や、後で塗装する予定がある場合には、プラスチック廃棄物を抑えるのに最適な方法です。

圧倒的な互換性、ベンダーロックなし

MMU3用のスプールホルダーは、2kgの大型スプールを含むさまざまなサイズのフィラメントスプールに対応しており、多くのサードパーティ製素材とも互換性があります。オープン設計なので、紙製スプールのように破損しやすいものに合わせたカスタムスプールホルダーを自分で設計・ダウンロードして使うこともできます。

スムーズなフィラメント供給システム

フィラメント供給システムは、スムーズで信頼性の高い動作を実現するよう設計されています。まずフィラメントはバッファーカセットにロードされ、次にプリンター上部に設置されたMMU3ユニットへと進み、そこからエクストルーダーに送られます。この構成により、フィラメントの移動抵抗が最小限に抑えられ、絡まりを防ぎます。

双方向通信対応の強化ファームウェア

MMU3のファームウェアは、Prusa 3Dプリンターとの双方向通信に対応しており、スムーズで信頼性の高い自律的な動作を実現します。各種トラブルを自動で検知・対応でき、リアルタイムのステータスやエラーの詳細をプリンターのLCD画面に表示します。MMU3の操作は、プリンターのLCDメニューからだけでなく、ユニット本体のボタンを使って手動でも素早く調整可能です。

信頼性の高い性能と簡単なメンテナンス

堅牢な設計とプリンターとの信頼性の高い双方向通信により、MMU3は数千回のフィラメント交換を手動操作なしで実行できます。メンテナンスも簡単で、数千回のフィラメント切り替えを伴う印刷でもスムーズでトラブルのないユーザー体験を実現します。パーツは接着されておらず、すべてネジで組み立てられているため、ドライバー1本で簡単に分解・修理が可能です。

PRUSASLICERによるMMU完全対応プリント

PrusaSlicerはMMU3をフルサポートしており、3Dモデルの各パーツに色を直感的に割り当てることができます。カスタマイズ可能なブラシ、スマートフィル、バケツツールなどを使って、モデルに色を塗るのも簡単です。さらに、スマートワイプタワー、インフィルへのワイプ、別オブジェクトへのワイプなど、素材の無駄を減らす機能も充実。カラー切り替えの際のフィラメント使用を最小限に抑えつつ、くっきりした色分けを実現します。また、新機能「ビームインターロッキング」により、異なる色や素材の接合がさらに強固に。2色の境界にクロスハッチ状の構造を作ることで、造形後にパーツがバラバラにならない、強度のある仕上がりになります。

EASYPRINT - どこでもスライス！

Prusa CORE One + MMU3は、外出先でもスライスできる便利なツール「EasyPrint」に完全対応しています。EasyPrintはスマホやブラウザで動作するので、ソファでくつろぎながらでも、移動中でもモデルのスライスが可能です。Printables.comにある100万以上のモデルから好きなものを選び、品質や素材などの基本設定をすれば、あとはプリンターに送信するだけ。単色モデルをスマートに着色する機能もあり、MMUとの相性も抜群です！

Lite版とEnclosed版の違いは以下の通りです：

Prusa CORE One用のMMU3には、2つの異なるバージョンがあります。どちらもハードウェア構成は同じで、MMU3ユニット、バッファ、スプールホルダーが含まれています。「Liteバージョン」はプリンター上部にMMU3を取り付ける方式で、プリンターのトップパネルを取り外して使います。設置が簡単かつスピーディーに行える反面、プリンターが完全密閉ではなくなります（必要であれば3Dプリントでトップカバーを作成することも可能です）。MK4S＋MMU3の組み合わせをすでにお持ちで、2台のマシン間での移行を素早く行いたい方には、このLiteバージョンがおすすめです。

Enclosedバージョンには、新しい樹脂パーツ（MMU3からエクストルーダーへフィラメントを導くPTFEチューブを通すための改良型トップカバー）が含まれています。このバージョンでは、プリンターは完全に密閉された状態のままとなります。